こんにちは!えびおです。

今回は、Amazonの「カート」の取得条件のお話です。よろしくお願いします!
せどりをしている人から、よくこんな相談を受けます。
- 「一番安くしているのに、カートが取れません」
- 「昨日まであったカートが、急に消えてしまいました」
カートが取れるかどうかで、売れ行きは大きく変わります。だから、みなさん本当に困っているんですよね。
ただ、困ったことに、Amazonはカートの決め方をくわしく公開していません。
そこで今回は、Amazonの出品者向けのヘルプや掲示板、いろいろなブログを広く調べてみました。「一般的にはこう言われている」という内容をまとめています。

「これをやれば絶対に取れる」という答えではありません。考え方の目安として読んでくださいね。
そもそもAmazonの「カート」とは?
カートとは、Amazonの商品ページの右側にある「カートに入れる」「今すぐ買う」のボタンのことです。せどりの世界では「カートボックス」とも呼びます。
今のAmazonでは、このボタンに選ばれた出品を「おすすめ出品」と呼んでいます。呼び方が変わっただけで、中身は同じです。
カートを取れるのは1人だけ
Amazonでは、同じ商品をたくさんの出品者が売っています。すでにある商品ページに自分も出品することを「相乗り」といいます。
でも、ボタンを押したときに売れるのは、そのとき選ばれている1人の出品だけです。ほかの出品者は「その他の出品者」の一覧に並ぶだけになります。
ほとんどのお客さんは、一覧まで見ずにボタンを押して買います。だから、カートが取れないと、ほとんど売れないと思っておいたほうがいいです。
私の感覚では、カートが取れているときと取れていないときでは、売れ行きが10倍くらい違います。それくらい、カートは大事なんです。
自分のカート獲得率は確かめられる
自分がどれくらいカートを取れているかは、いくつかの方法で確かめられます。
セラーセントラルで見る
セラーセントラル(出品者用の管理画面)では、商品ごとのカートの取れ方が見られます。
トップ画面の右上にある「すべてのレポート」から、「ビジネスレポート」を開きます。
左のメニューの「ASIN別」にある「詳細ページ 売上・トラフィック」を開くと、商品ごとの「おすすめ出品の割合」が出てきます。前は「カート獲得率」と呼ばれていた数字です。
Keepaで見る
Keepa(キーパ)は、Amazonの商品の値段や売れ行きの動きを、グラフで見られるツールです。カートの取れ方も、Keepaで確かめられます。
商品のページで「データ」を開いて、「バイボックス統計情報」を見ます。バイボックスは、カートのことです。
- カートの獲得率(何%の割合で取れていたか)
- 平均価格
- 平均新規オファー数(新品の出品者の数)
- 在庫数
- 販売者名
- FBAかどうか
販売者名の中から自分のお店を探すと、自分がどれくらいの割合でカートを取れていたかが分かります。ほかの出品者の取れ方も見られるので、ライバルとくらべるのにも便利です。
プライスターのカートマークで見る
私がふだん一番よく見ているのは、プライスター(Amazonの値段を自動で変えてくれるツール)のマークです。
プライスターを使っていると、自分がカートを取っている商品には、カートのマークが付きます。


このオレンジのマークが付いていれば、カートが取れているしるしです。ひと目で分かるので便利ですよ。
カートを取るための「入口」の条件
まずは、カートを取り合う「土俵」に上がるための条件です。これまでは、ここを満たしていないと、いくら安くしてもカートは取れないと言われてきました。
- 大口出品であること(小口出品はカートの対象外と言われてきました)
- 在庫があること(在庫ゼロでは選ばれません)
- アカウントの成績が悪すぎないこと
大口出品は、月額4,900円(税別)の登録料がかかる出品プランです。小口出品は、1つ売れるごとに100円(税別)の基本成約料がかかるプランです。
アカウントの成績の目安
アカウントの成績は、セラーセントラルの「アカウント健全性」で確かめられます。よく目安として言われているのは、この3つです。
| 指標 | どんな数字? | 目安 |
|---|---|---|
| 注文不良率 | 悪い評価やクレームがついた注文の割合 | 1%未満 |
| 出荷前キャンセル率 | 出品者がキャンセルした注文の割合 | 2.5%未満 |
| 出荷遅延率 | 出荷が遅れた注文の割合 | 4%未満 |
出荷前キャンセル率と出荷遅延率は、自己発送(自分で商品を送る出品)の注文で見られる数字です。FBA(Amazonの倉庫から送ってもらうサービス)の注文は、Amazonが出荷するので対象外と言われています。
2026年8月に「事前の資格」がなくなりました
じつは最近、気になるニュースがありました。
Amazonの出品者向けの掲示板に、「おすすめ出品の利用資格の要件を廃止します」という告知が出ました。2026年8月10日から、カートの前にあった「資格があるかどうか」の判定をやめる、という内容です。
ただし、カートの選び方そのものは変わらないとも書かれています。価格や配送、在庫、成績で選ばれるのは、これまでと同じということです。
今は、すべての出品がまとめて比べられるようになっています。出品者のほうで何か手続きをする必要はありません。
カートの取り合いで見られていると言われること
土俵に上がったあとは、ほかの出品者との取り合いです。どの記事を読んでも、だいたい次の5つが大事だと言われています。
| 見られること | 一般的に言われていること |
|---|---|
| ① 価格 | 送料も入れた合計の値段。一番大きいと言われる |
| ② 配送の速さ | FBA(プライムマーク付き)が有利 |
| ③ 在庫の量 | 在庫が少ないと不利になりやすい |
| ④ アカウントの成績 | 評価が良く、トラブルが少ない出品者が有利 |
| ⑤ 販売実績 | 売った実績が多い出品者が有利と言われる |
ポイントは、「一番安い人が必ず取れる」わけではないことです。
たとえば、自己発送で一番安い人より、少し高くてもFBAの人がカートを取ることはよくあると言われます。価格と配送の速さを、合わせて見られているからです。
また、カートは1人がずっと持ち続けるとはかぎりません。条件が近い出品者どうしでは、時間ごとにカートが入れかわる(持ち回りになる)と言われています。

「安さ」だけじゃなく、「早く届く」「安心して買える」もセットで見られているんですね。
大型セールのときは、自己発送にカートが回ってくることも
カートの取れ方は、時期によっても変わります。とくに気をつけて見ておきたいのが、Amazonの大型イベントのときです。
ブラックフライデーやプライムデーなどのイベントでは、FBAの注文が一気に増えます。倉庫がいっぱいになって、FBAでは期日までに届けられないことが起こるんです。
そんなふうに配送が遅れそうなときは、自己発送で早く届けられる出品者に、カートが回ってくることがあります。
毎回起こるわけではありません。でも、大型イベントのときは、カートの動きがふだんと変わることがあると覚えておくといいですよ。

ふだんはFBAが有利なのに、セールのときは自己発送が有利になることもあるんです。
カートが取れない・消えた!考えられる原因
ここからは、よく相談される「取れない」「消えた」の原因です。調べてみると、大きく2つのパターンに分かれます。
- パターンA:カートはあるけど、自分以外の人が取っている
- パターンB:カートそのものが消えて、誰も取っていない
パターンBのときは、商品ページに「『おすすめ出品』の要件を満たす出品はありません」と出ます。原因がちがうので、分けて見ていきますね。
パターンA:ほかの人にカートを取られている
① Amazon本体が売っている
Amazon本体が同じ商品を売っていると、とても強いです。Amazonより安くしないと、カートはまず取れないと言われています。
② 自己発送で、配送が遅い
FBAの出品者がいると、自己発送はかなり不利です。お届け日が遅い設定になっていると、さらに取りにくくなります。
③ アカウントの成績が落ちた
悪い評価がついた、発送が遅れた、キャンセルが続いた。こういうことがあると、急にカートが取れなくなることがあります。
④ 在庫が少ない・販売実績が少ない
在庫が残り少ないときや、始めたばかりで売った実績が少ないときも、不利になりやすいと言われています。
パターンB:カートそのものが消えた
⑤ 値段が「高すぎる」と判断された
これが一番多いと言われる原因です。Amazonは、ほかのネットショップの値段や、Amazonでの最近の値段と比べています。
それより高いと「お客さんにすすめられない値段」とされて、カートが出なくなるそうです。出品者全員が高いと、誰もカートを取れません。
⑥ 過去のセール価格や、急な値上げ
前にセールで安く売られた値段が、基準になってしまうことがあるそうです。ふつうの値段に戻しただけでも「高い」と判断される、という話もあります。
短いあいだに大きく値上げしたときも、カートが消えやすいと言われています。

Amazonの中で一番安いのに、カートが出ないこともあるんです。ほかのお店の値段まで見られているんですね。
カートが取れない・消えたときは、私はKeepaを見ます。前にいくらでカートが取れていたかが分かるので、値段を見直すときの目安になります。
たとえば、下の画像はある商品のKeepaのグラフです。

ピンク色の線が出ているところは、カートが取れていた値段です。この線の値段に合わせれば、カートが取れる目安になります。
反対に、この線より高い値段になっていると、カートが消えている状態になります。
カートが取れないときの見直しポイント
では、カートが取れないときはどうすればいいのでしょうか。よく言われている見直しポイントを、順番にまとめました。
- セラーセントラルの「推奨情報」や「価格設定の健全性」に、その商品が出ていないか見る
- カート価格(送料こみ)と、自分の値段を比べる
- Amazon本体が売っていないか、ほかのネットショップの値段も見る
- アカウント健全性の数字が悪くなっていないか見る
- 自己発送なら、FBAに切りかえられないか考える
- 在庫を切らさないようにする
カートが消えた商品は、セラーセントラルのトップ画面の左にある「推奨情報」に、「おすすめ出品の価格に一致」などのお知らせが出ることがあります。
メニューの「商品」→「価格設定の管理」で開く「価格設定の健全性」でも、まとめて見られます。比べられているほかのサイトの値段(比較対象価格)も出るので、値段を見直す目安になります。
値下げ合戦には気をつける
カートを取りたいからといって、どんどん値下げするのは考えものです。ほかの出品者も下げてきて、みんなで利益をなくす「値下げ合戦」になりやすいからです。
しかも、一度安く売られた値段が、あとで基準になってしまうこともあります。値段を下げるのは、利益が残る範囲までにしておきましょう。
私は、Amazonの価格の自動改定に「プライスター」というツールを使っています。カートの値段に合わせて自動で値段を変えてくれるので、毎日自分で値段を見なくてすみます。
値段を決めるときは、Keepaでカートが取れていた値段を見ます。「この値段ならカートが取れていたな」と分かるので、それを見ながらプライスターの値段を決めています。

カートは、値段・配送・成績の総合点。あせらず1つずつ見直していきましょう!
まとめ
- カートの決め方は非公開。価格(送料こみ)・配送の速さ・在庫・成績・実績が見られると言われる
- 自分の取れ方は、セラーセントラル・Keepa・プライスターのカートマークで確かめられる
- カートが消えたときは「高すぎる」と判断された可能性が高い。大型セールのときは自己発送に回ることも

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。またね!
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
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